「光と闇」～その真の姿とは～ <完>

村の中には、子どもに恵まれなかった夫婦がいました。


村長の指示で、話に参加した男たちが、出来るだけ遠く離れている二組の夫婦を呼びに行きます。



そして村長は、双子の父親に、禁忌を犯した罪により、村を出て行くように命じたのです。


愛する妻も死んでしまいました。
この男には、もうこの村にこだわる理由はありません。


娘たちが今後、どういう人生を送るとしても、産まれながらにして禁を犯している子が、人並みの幸せを送れる筈は無い…


それを見るのが辛かったのか、父親は村長の命令に従い、日の出を待たずしてこの村を去りました。


そして、すっかり雨もあがって、太陽が村を明るく照らし始めた頃、村人に呼ばれた二組の夫婦が村長の家にやってきました。