幼なじみ以上恋人未満【完】



「俺もね~…同じような事あってさ」



渉君が懐かしむように遠くを見つめて笑った。




「渉君が!?知らなかった!」



「うん。友達の彼女を好きになって」



「えええ!」



初耳で驚いた。


お兄ちゃんも優斗もそんな事言ってなかったな。




「振り向いてもらえるように一応頑張ったけどね、だめだった。あいつには叶わないよ」



そう言ってふふふっと笑う。



「渉君はその時告白したの…?」



「うん…ダメだったけど後悔はしてないよ。言えてよかった。だからって、友達との関係が崩れたわけじゃないし。むしろ強まった気がする」



「そうだったんだ…その彼女と今は普通に話せてる?」



「うん、普通の友達。俺はまだちょっとひきづってるけど…今となってはいい思い出かな…」




< 142 / 240 >

この作品をシェア

pagetop