この桜の下で…
入院
和也に宣告したとき。和也が涙をポロポロ流した。
黙って。何も言わず。



あれから1ヶ月がすぎ。わたしは病気と戦うことにしました。でも母親はなにもしてくれない。


そうだよね…父親が唯一心配してくれた。



ガラッ


『くれは!具合どう?』


「大丈夫だよー!学校どーだった??」

『たのしーよ。』

「そっか!行きたいなー学校!桜の木はどーなった?」

『でかくなってるよ!笑』

「そっかーー。」


私の髪の毛は抗がん剤で髪は抜け落ち、副作用で幻覚、幻聴の毎日。
ご飯もろくに食べれない。吐き気。

ほんとに死にたくなるぐらい辛い。

昔テレビでやってた一リットルの涙。

その主人公と同じなんだなって思った。
だんだん体が動かなくなってきた、
話をするのもつらくなってきた。







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また1ヶ月が過ぎ、話すことが難しくなってきた。



『くーれーはーー』

「か…かずや…ぎてぐれでありがど、」


『いーよっ!くれは今日もかわいい!会いたかったんだよ??』

「かわいく…ない"よ」


和也いやじゃないのかな?こんな姿の私が彼女って。
そーいえばつきあってもー半年だ。


なんもしてない。
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