ラブレッスン
『焦ったよ。まさか見られてるとは思ってなかったから。

その時僕は、‘部下を気にするのは当然だよ’って誤魔化したのさ。』




「誤魔化すって…何故です?

だって私は相田部長の部下なのは本当なんですし、誤魔化すなんて言い方おかしいですよ。」




そう言いながら、気付いた考えに、まさかと思いつつも顔が赤くなっていってしまう。





まさか、よね?






誤魔化さなくちゃいけないなんて、それってまるで部長が私の事を、好きなのを知られたくなかったみたいな言い方に聞こえる。





……そんなはずないもの。




『…白岩くんはそれに納得して、その後に遠藤さんと結城くんがどんな関係なのかと言い始めたよ。

僕は自分の気持ちを悟られないよう、つい思っても無いことを口にしてしまってたんだ。

…本当は本心だったよ。

メガネのない遠藤さんを見ることが出来て嬉しかったんだ。』




自惚れちゃいけない。




そう思ってるのに…部長の言葉に、どんどんと顔が火照ってきて、


胸のドキドキもさらに加速していく。




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