ラブレッスン
「可愛くなくて悪かったわね!」






お弁当箱を手にして逃げるように屋上を後にした。





結城歩の言ってる事は理論的なのに、私は感情のまま噛みつくように反論してた事に気づいて恥ずかしかった。







そしてあのまま居たら可愛くないと言われた事にショックを受けて泣きそうだってバレてしまいそうだったから。







逃げ出した私をみて結城歩は何て思うかしら。






明日もその先も





お昼に会う度、気持ちに気付かれないようにこうして逃げ出すことが増えるかもしれない。






気付かれた時こそ



もう側にいられない時なのね。







これじゃいつまでたっても相田部長と真剣に向き合えない。





わかってるくせに拒否できない私って






本当に最低だわ。






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