ラブレッスン
『…やっぱり遠藤さんは一人で頑張ろうとする人だね。らしいといえばらしいんだけどね。

泣いてくれたら、最後に抱き締めて慰める口実が出来たのに。』






口を一文字に結んで耐える私を見て、困ったように笑った。







『少しでも僕を気遣って泣かないでくれてるんだね。

そんな気遣いの出来る所も好きだった。


でも一番は…芯の強い所かな。

一人で頑張る姿…いつも見てたんだ。

疲れた時や…弱音を吐ける場所が僕でありたかった。』







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