極貧王子と赤ずきん
出会い


聞き慣れた階段を登る音。

足音が近づいてきてガチャと音がする。


「凛、起きな」


扉から覗くその顔は私の名前を呼ぶ。


「…お兄ちゃん、部屋には
入らないでって言わなかったっけ?」


私の一日の一言はいつも同じだ
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