小さな天使たち。

初めてのちゅーから1週間

まゆの部活が終わったあとから
ゆうやが友達と花火する約束の時間まで
少しだけ時間があって
ゆうやが学校まで迎えに来た。

川で遊んで
少しずつ暗くなっていくなか、

まゆたちは公園のベンチの上で
いつものようにちゅーをした。

「そろそろいかなかんからながいちゅーね…」

「…ばいばいさみしいから…ちゅーしない…」

「そんな可愛いことゆわれたら…
離したくなくなるやん…」

いつもより強いぎゅー。
まゆもめいっぱいぎゅーしかえす。

「まゆちゃん…ばいばいのちゅーってゆわないからちゅーしよ」

まゆの返事を聞く前に
ゆうやはちゅーしてくる。

違和感を感じた。
生暖かい感触。

人生で初めてのディープキス

「ふあ」とかそんなような
変な甘ったるい声が出た。

「まゆちゃん可愛すぎ…」

ゆうやは力がどんどん抜けるまゆなんか
お構いなしになんども唇を塞ぐ。

約束の時間はとっくにすぎてるのに
ゆうやはまゆから離れようとしなかった。

再びベンチに戻されて
ゆうやの暴走は止まらなくて。

「まゆちゃん…いっぱい触っていい…?」
「…うん、いいよ」

ゆうやは優しくまゆに触れる。
頭を撫でて、
ほっぺを撫でて、
お腹あたりでもぞもぞしてる。

まゆが我慢できずに
ふふ、と吹き出すと笑わないの、手の置き場に困ってるんだからって困った顔をする。

またちゅーをすると
今度はゆっくりだけど迷わず
まゆの胸に触れる。

ゆうやの手はするすると
制服の中に潜り込んでくる。


「ねえ、、、やめよ…ここ外…」

「だめ…我慢できない…もうちょっと」

「ねえ…でも…だめ…」

「…どうして?」

「声、、出ちゃうよ」

「そんなの…ゆーさんが塞いであげるから」

ゆうやはまゆを抱きしめた。

さすがに外だからってことで
寸止め。


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