※その恋、ワケありにつき。
第6章:何かが気付く心に眠った気持ち
莉乃side:腐れ縁
【莉乃side】
「莉乃ち~ん、彼女と別れた~慰めて」
「私そういうのじゃないって言ってるでしょ?」
朝から珍しく私のクラスにやってきたのは
隣のクラスの水沢大将だった。
昔から元気有り余ってて
うるさくて
ぶんぶんと私の肩を振って頼ってくるけど
本当に朝からめんどくさい……。
「だってよ~莉乃も別れたんだろ?
ちょうどよくね?」
どこから聞きつけたのか
って噂だろうけど潤と別れたことを知った大将。
「俺も別れたから慰め合おうぜ~」
なんてのんきにそんな事を言っていた。