何それ、ずるすぎでしょ?


いやいや、気のせいに決まってるよ。



私なんかが、選ばれるわけないもん。



「春!呼ばれてるよ!」



はいっ!?



嘘だよね……



「児玉。上がってこいよ」



司会者さんのマイクを奪い、私の方を向いてくる、高木君。



それが、現実と言っているようで。



私は、ゆっくりと近づく。



「二人が揃った所でインタビューさせて貰います!」



うぇぇ!!



無理だよ……



何にも考えてなかった。



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