くの一反省帖〜お殿様を守れ、オー!〜
「肥後熊本の加藤、芸州広島の福島…豊臣家臣団のイケイケ派の両家のとり潰し…対岸の火事と見る場合では、ありますまいぞ」

年配家老の一言に居並ぶ重臣は口を開く事も出来ず押し黙っていた。

「我々黒田家も豊臣家臣団の一つ…しかもこれだけの大藩…幕府は我が藩にも言いがかりを付け御家断絶を迫らんとも限りませぬ」

事実、隣国の小倉藩は徳川直系の家臣小笠原氏が、改易された加藤の後釜に座った細川の代わりに入城…監視されてるようなもの

藩祖官兵衛は秀吉、家康を恐れさせた人物

その男亡き後さっさと処分する…あり得る話だ。
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