溺壊

少年









彼女の名前は玲と言った。













何回も、口に出して玲、玲…と、噛み締めるように言っていた。














玲は、照れながら恥ずかしいからと僕を牽制する。












顔が真っ赤で、可愛すぎて、キスがしたくなった。















瞼の上、頬には軽いキス。















唇には、僕を残すかのように、荒く激しく。












かつ、丁寧にゆっくりと、時間をかけて玲を知る。












望むのなら、玲にも同じことをしてほしい。









僕を求めてほしい。









< 10 / 22 >

この作品をシェア

pagetop