続・エレベーター
『怖がらせちゃったのかしら…ごめんなさいね。』


わたしが倒した椅子を起こしながら、美香のお母さんはわたしに言った。


『そうね…美香が「解ってる」なんて…あるはずないのよ。』


苦笑いして美香のお母さんは言う。


『美香…動揺してたのかも知れないわ。真由ちゃんのこと、本当に可愛いがっていたから。』


そう言って、空になったわたしのグラスに麦茶を注ぎ足した。


『真由ちゃんが殺されたショックで美香もあんなことを…とは思うんだけど、納得出来なくて。』





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