ヒスイ巫女3

説明

「聞いてください!」
ヒスイは屋上から大声を出した。
国民はその声の方向を向いた。
そしてヒスイは説明を始めた。
「巫女様は亡くなりました。」
国民は動揺を隠せない。
「何を言ってる!」
「お前らが殺したんじゃないのか!!」
中には石を投げてくるやからもいた。
その石の1つがヒスイの額に当たった。
ヒスイの額が切れ血がでていた。
「ヒスイ大丈夫か!?」
陸が近づこうとするとヒスイは手で止めた。
ヒスイは動かず下を見つめていた。
人々は止まった。
そのヒスイの威圧感に人々はすくんだ。
ヒスイは話しを続ける。
「巫女様はこの国を破壊しようとしました。それはなぜだか分かりません。ですがもしかしたら巫女様はこの巫女の国のある部分を破壊したかったのかもしれません。」
これは憶測だった結果としてはこれは本当だった。
この国最大のヤクザグループの本拠地を潰していた。
嘘ではない。
「次の巫女様は...」
ヒスイは陸を引っ張ってきた。
「お兄ちゃんです!」
陸は急すぎて驚いている。
だがすぐに納得した。
「これから先不満も不安もあるかもしれない。その時は私の元へ来てください。いくらでも話します。」
ヒスイは堂々と言った。
「私はあなた達の味方でありたい。あなた達を支えて行きたい。これから先お願いします。」
ヒスイの言葉が終わった後辺りは静かになった。
そしてぽつりぽつりと拍手がなっていった。
そして盛大な拍手がなり続けた。
ヒスイはやっと一息ついた。
そして新しい巫女の国が出来上がる一歩となった。
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