アイザワさんとアイザワさん

そんな照れた表情だって愛しくてたまらない。


ちょっと……私の理性もやばいのかもしれない。私にだって求める気持ちはあるのだ。



口に出さなくたってどうせ透けてしまうだろうけど、今日はちゃんと言葉にして伝えてあげようと思った。



また手を繋いでアパートに帰った私達は、1日経ってようやく『Milky Way』のケーキを食べることができた。


イチゴとブルーベリーがたっぷり乗ったケーキは、始まったばかりのこの恋のように甘酸っぱい味がした。



その気持ちを分け合うように見つめ合ってキスをしたら……やっぱり今日も止まらなくなってしまった。



心地いい体温と、シトラスの香りに包まれながら……私は目の前の大好きな人に何度も何度も『愛してます』と伝えた。


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