アイザワさんとアイザワさん

②私の『家族』。


2月下旬。

「ってことは何だ?散々すったもんだしてくっついたと思ったら、あっという間に別れるところだったのかい?」


ここはコンビニの中。


セルフサービスのコーヒーマシンの前に陣取り、カフェのようにパイプ椅子でくつろぎながらコーヒーを飲みつつ、レジの前にいる私に話かける人がいる。サンキューマート羽浦駅前店ではお馴染みの光景だ。


ただ、今日は源ちゃんの他にもう一人会話に加わっている人がいて……


「そうそう。タイミングが悪くて、妹と二人でいるとこにばったり。で、『誤解』して逃げちゃった……って感じだよね?初花ちゃん。」


そうやって私の睨むような視線を気にすることもなく、むしろ楽しげに、源ちゃんにこの前の『騒動』の話をしている。



まるで自分の事のように話をしているけど、源ちゃんに余計な情報を流しているのは、勿論樹さんではなく……



「……瞬先生。それ以上余計な事話したら追い出しますよ。源ちゃんも……これ以上聞いたら出禁だからね。」


そう。源ちゃんの隣で一緒にコーヒーを飲みつつ話をしているのは、樹さんの双子の弟の瞬先生だ。
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