アイザワさんとアイザワさん
エピローグ

似た者同士、という言葉がある。
私と彼は似ていない。

だから、お互いを深く知ろうと歩み寄ることができる。


同属嫌悪も同じこと。


似ていないのだから、嫌いになる理由なんかない。


だからずっと側にいることができる。



あなたは私のことを向日葵のようだ、と言ってくれた。


私にとってあなたは、その名前のように私に寄り添う大きな樹のような存在だ。


向日葵は光を求めて光のほうを向くけれど、私はあなたのほうを向いて、木漏れ日のように溢れる光のような愛を受け取りたいと、大きく手を広げてギュッと抱き締める。



私はずっと心に沸き上がるこの感情に名前をつけることができなかった。


小さな芽から育ったこの感情は、大きく花を咲かせるまで何の感情か知ることができなかったから。


咲いてしまった今なら、簡単に分かる。


これは、大きな愛情の花だった。


私はあなたの側で生きていく。


あなたが光を、水を与えるように、いつも深い愛情を注いでくれて、ずっと側に寄り添っていてくれるから。


私もそれに応えて何度でも花を咲かせる。


あなたの隣でいつまでも花を咲かせ続けたいと思う。


それが私の愛だと思う。



私、相沢 初花は、


相澤 樹を愛し続けていく。




〈了〉







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