病院嫌い〈2〉


次の日



夏帆に器具を取りつけながら


『……これから、手術だから
頑張ろうな』


と少しでも不安を和らげようと微笑み
ながら言う



『……うん』



消え入るような小さな声で返事が返ってくる



『…じゃあ、手術室に運ぶよ』


ストレッチャーを片手で押しながら
もう片方の手で夏帆の手を握って歩き出した。


歩きながら夏帆の顔を見ると、
………不安そうな表情



そして、手術室の前につくと
夏帆の頭をポンポンと撫でて、



『じゃあ、麻酔を打つから
ちょっとチクッとするよ』


と言い麻酔を打った



『グスッ…痛っ』


夏帆は痛がって泣いていたけど
すぐに麻酔が効いて眠ってしまった





< 147 / 150 >

この作品をシェア

pagetop