「この顔見るのは“俺”限定」
「いくら、ココ。
めったに人が来ない、穴場の、学校の屋上だからって。
いつ、誰が入ってくるか、わからないでしょ!?」



「……っ」



繭を連れて、屋上のすみっこに移動する。



「カギだってかかっていないわけだし。
基本、誰でもウエルカムな場所なんだよ!?」



「うー……」



「まぁ、今日は。
声がしないから、誰もいないみたいだけど」



「……ぐっ……」



キョロキョロあたりを見回し、誰もいないことを確認してから、ゆっくり座った。
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