課長と私

「今は、生足だけじゃなくて色んなところも見れるから、まぁいっか…」


一気に顔が赤くなっていく。
私を動揺させるのが本当に上手だ。



「楓ちゃん、今日は一緒にお風呂はいろっか…?」


「……。」


「嫌?」


「…一緒に…はいります」


泳ぎまくっている目をとらえるように顔を近づける。

間もなく唇に熱いものが触れた。


「夜まで待たないとだめ…?」


「ん……」


腕を引かれ距離がぐっと近くなる。
ついばむような口づけにこたえる。


「お風呂…行く?」


耳元で擦れる声。

既に甘く息があがっている私は、彼の首に腕を絡ませて答えた。


「変な汗かきました…」

「それは…綺麗にしないとね」

「……はい」

「行こっか…」


ソファから立ち上がって浴室に消えて行く。


アルバムは、私の知らない彼の姿を少し見られた気がして嬉しかった。
お互いの独占欲も垣間見れたし。

昔のことも大切だけど、彼と過ごせる今を過ごして行こう。

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