ブライアン・ダウン
「時間がないんだ」

その日も彼は突然やってきて、私をベッドに押し倒した。

「まっ、待って…」

「待つのは嫌いだ」

「――ッ…」

彼はそう返した後、自分の唇で私の唇をふさいだ。

彼は何度も私と唇を重ねた後、
「――あっ…」

その唇を私の首筋に触れた。

「――待っ、て…」

「待つのは嫌いだって言ったはずだ」

一方的に私だけを脱がせて、自分は決して乱さない。

「――んんっ、あっ…」

「俺以外の男に躰を開いた形跡はなさそうだな」

荒い呼吸をしながら私の躰に触れてくる彼を拒むことができない。
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