強引な彼との社内恋愛事情*2
「へえ」
「まあ。幸せだね」と、微笑んだ。
いわゆるノロケという行為を嫌味なく終わらせたのは、相手がヅラで有名な上司のせいか、くったくのない笑顔のせいか、わからなかった。
それから、彼女は駅前で、みんなに手を振った。
彼女から見たら、たぶん、きっと。
私も田原さんも、誰もかれも変わりなかっただろう。そんな笑顔だった。
自分の笑顔は自分自身を、心を笑顔にする。だから周りも幸せに見えている気がした。