君にアイスを買ってあげるよ

「沢田さん、きちんと告白したほうがいいよ。気持ちを伝えたほうがいい」

きっと、どんなに伝えてもなんと言っても、そんなのは全然足りないだろうけど。
でも、やっぱり嫌なんだ。何もしないで終ってしまうことは。

自分の恋じゃないし…上手くいってしまったら、辛いし困るのに、なんて事言ってんだろ。



一瞬、沢田さんもきょとんとして泣き止んだ。
森田さんも呆れた顔をして、それから「お前バカだな」と言って笑った。

「まあ嫌いじゃない…橋田のそういう所」

「いいですよ、別に森田さんになんて好かれなくても」

「可愛くないね」

「可愛い必要ないですから」

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