明日へのラプソディ

「凄いね、甲斐くん。夢、叶えたね。おめでとう」

「だけど、遅かったね」

「ん?遅かった?」

「俺の夢叶うまで、夢、中断しててって頼んだの、忘れた?」

わ、忘れるわけないじゃんっ!

「お、覚えてるよ」

「でも、見合いしてるってことは、待てなかったっことでしょ?」

「…」

「長くは待てないって、言ってたもんな」

「…待ってて、良かったの?」

「ん?」

「本当に、待ってて良かったの?偶然3回会ったから、運命だって言ってた甲斐くんの言葉信じて待ってて良かったの?私はテレビや雑誌で甲斐くん見る度にドンドン好きになってしまって、アイドルの甲斐くんが好きなのか、男の人としての甲斐くんが好きなのかわからなくなって…」

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