明日へのラプソディ

「あんたはきっと俺の運命の人だから、俺が寿退社の夢叶えてやるから、待ってて欲しいって、言ったつもりだったんだけど。ちょっと照れ臭くてハッキリ言えなかった。ゴメン」

「…連絡先も知らない相手にそんな事言われても、信じられないよ…」

「…だね。ゴメン。だけど、あんたなら待っててくれるって安易に思ってたんだよ。それが、まさか、お見合いの現場に遭遇する事になるとは、な」

「…」

「もう遅いのか?」

「え?」

「ドバイに行くの?」

「聞いてたんだ」

「まぁ、ね」

「…私、ストーカーじゃないよね?」

「ストーカー?」

「今、甲斐くんが言ったこと、信じていいのよね?」
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