明日へのラプソディ
真剣な少年の純粋な瞳に押されて、私は鞄から掌サイズの手帳を取り出して、猫の後ろ姿のついたボールペンと一緒に手渡した。
「はい。じゃ、これ」
「可愛いね、このボールペン」
受け取ると、彼はそう言いながら、サラサラと手帳に何かを書いた。
「はい、俺の名前」
少年から戻された手帳を優子と2人でじっと見つめる。
「…」
そこには、一見では読みにくい、男の子らしく汚らしい、ミミズのはったような字が書かれていた。
「あ〜…んさ…?」
ゆっくり確認しながら声に出して読み進めていると、少年が先に読み切った。
「Answer5(アンサーファイブ)っ」