パラレル
しかし、あれから先輩の行動をよく観察すると、色々仕草が奇妙なことに気が付いた。
大きな交差点では誰もいないところで、不意に人を避けるように体をひねったり、ある墓地の前を通ると近道になるような時も、遠回りをして避けるようにしていた。
ある日学校の近くで事故があり、救急車がサイレンを鳴らしながら走って行くときに、先輩は
『あの人は助からないな…』
と、独り言を言った。
数日後、その事故現場にはいくつかの花束が置かれていた。
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