一番好き

帰り道








「あ、た………谷口!」






部活の帰り、思いきって声を掛けた




谷口はゆっくり振り返る





「高橋くん?どうしたの?」





「あ、えっと……………





一緒に帰らない?ってか、送ってく!」





「え?」





「い、行こう!」





真っ赤になってるであろう顔を見られないように



強引に谷口の手を取って歩いた





「た、高橋くん?」





谷口の戸惑う声に、俺が一番戸惑っていた




こ、この状況どうすれば?







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