一番好き







俺は自分が告白った時の谷口の事を伝えた





俺だけ特別なら良いのに…………




そんな小さな期待を持って









「美姫の傷か……………」





「やっぱり将生頑張れ!」




「そうだな、きっと美姫を助けられる」




「でも、俺……………正直、諦めないからとか言ったけど





どうしたら良いのか……………




遠慮しないって言っても………………」






「なぁ、ずっと聞きたかったんだけど…………」





「な、なに?」





誠也がじっと見てきて、また何か爆弾をぶちこんで来るのかと構える






「将生って、経験あんの?」






「……………………」






経験?




けいけん?





ケイケン?





意味が理解できて顔にすべての血が集まってきた感じがした






「は、はあ?!」







やっぱり、大きな爆弾をぶちこんで来ました









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