▼リセット。
いつも心の中ではカウントダウンをしているけれど、
こうして本人に時を告げたのは当然初めてだった。
私が涼ちゃんならきっと怯えるであろう死の宣告。
でも、涼ちゃんはまた笑って。
「じゃ、今回は生きてやる」
ピン、と額を襲ったデコピンは、彼特有の微妙な痛さ。
額を抑えて、ふと気付く。
さっきまであれほど心にはびこっては私を蝕んでいた不安が、いつの間にかなくなっている。
不思議だった。
涼ちゃんがそう言えば、
本当に生きられる気がする。
今回こそは、正解をつかめる気がする。