黒薔薇




「で・も!」


あたしの言葉に、みんな静まる。


「あたしは、使えるやつしかそばに置かないから。
だから、いじったりしたら、怖いですよ?こいつは。」


星樹がヘンにいじられないよう、あたしはそう告げた。
最後にそれだけ言って、教室にむかう。

途中、星樹が口を開いた。


「一応さんきゅな、梨矩。」


「いえいえ。」



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