あの日の桜は。【大幅修正中】
さっきから私のことばかりだ。
“知りたい”って思う気持ちがダメなんて思っていない。
だけど“知ってほしい”とも思わない。
だってそう思ってしまったら、ここにはきっといられなくなる。
私が一番優先すべきなのは、玲の願いをかなえること。
それだけ、それだけでいいんだよ。
ただ、それだけ。
本当に、それだけ?
頭の中に浮かんできたそんな問いをかき消すかのように私は笑った。
「怒ってないですよ、それよりも、早くいきましょう」
私たちは校舎から出るために並んで歩きだした。