あ い の う た <実話>
−次の日



嫌々ながら登校すると、
怒った顔の尚が近づいてきた。





『昨日…どうしたの?』




『……………』




『風邪かと思って家行ったけど居なかったし…。』





心配してくれてたんだ…。




でも…
この時のあたしには
尚のその気持ちが
とても重かった。





『ごめん…ライブ行ってた…』





『俺…本当心配してたのに………』



尚が落胆する様子を見て思わず泣きそうになる。






嫌われたくない…。




でも…
このまま一緒にいて辛い思いをするのなら




嫌われた方が楽になれると思った。






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