あ い の う た <実話>
6限目の授業が終わるとあたしはSHRは出ずに学校を飛び出した。



駅前で麻美と待ち合わせ。


麻美の高校はうちの高校よりも授業時間が短いから、きっともう到着してるはず。



あたしが全速力で駅に飛び込むと、案の定、麻美はすでに着いていた。



『遅い!あと3分で電車出ちゃうよっそれに乗らないと間に合わない!』


『麻美待ってぇ〜〜泣』



どうにか電車に乗り込んでつかの間の休息。


渋谷に着いたらまたライブハウスまで猛ダッシュする。



『もう開場してるわ〜』


息をきらしてライブハウスにすべりこむ。




独特の重たい空気があたしたちを包む。




ここが、
あたしの居場所。






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