明日も、生きる
夜、眠れなかった

そのせいか、頭痛が酷く

体調が悪かった




ちょっと、病院に行って見よう
軽い気持ちで検査を受けた




『御家族に連絡しようね?』




医師の言葉で
何処かに、異常があったんだと悟った

『家族は、いないので私に話して下さい』


とても、冷静だった


『脳に腫瘍があるんだ
あっ、できものみたいな奴だけど…
日本では、採れない』

『そうですか、あとどれくらい?』


医師は、驚いた…     そして


『あと3年かな…』


申し訳なさそうに言ったの


先生が悪い訳じゃ無いのにね


『そんなにあるんだ!よかった!』


『え?』



先生にまで、迷惑かけられないから

出来る限り明るく言った







帰ったらすぐに、陽さんに電話した

『陽さんの学園に入る!明日、会えない?
できれば、明日から住める所ないかな?』


迷惑だろうと思ったけど、他に頼る人が
私には、いない


部屋の荷物をゴミ袋に、どんどん入れ

必要な物だけを鞄に入れた



翌日

〝お世話になりました〟

書き置きをして、おばさんの家を出た















< 5 / 76 >

この作品をシェア

pagetop