未知の世界2

翌日、いつもどおり放課後の補修を受け終わり、先生にメールした。
      





携帯電話のスイッチを入れて、連絡先を見ると先生の名前を探す。






私、もしかして先生にメールするのが初めてかも。






なんて送ったらいいのか。  






友達みたいでいいのかな。






『授業、終わりました。
お迎えお願いします。』







こんな固くていいのかな、、、






なんて考えながら、最初に考えた文章で送った。






先生が来るまでの間、教室で勉強を始めた。





自分でもわかる。
  



確実に学力がついてきた。





でもまたB判定。気を抜けない。  

  




もっと勉強しなくちゃ。




15分ほどすると、先生から







『着いた』





と連絡があった。






校内で生徒を送迎できるロータリーへ行くと、何やら数人の生徒がどこか同じ方向を見ている。






私も駆け寄ると、






黒のジャケットに白色のジーンズを履いて、サングラスをかけた男性。





一瞬誰だかわからなかったけど、よく見ると先生の車。






つい周りの生徒と同じように先生を見ていると、






「早く来いよ。」






と言われ、車に行く。





助手席に座ると、皆の目線が痛い。






「ここに迎えに来ちゃいかんかったか?」





「いえ、ここで大丈夫です。





先生、高校生から見たら格好良すぎです。






誰かの彼氏かと思われたんだと、、、」






言ってから後悔した。




誰かの彼氏って、、、





まるで私の彼氏みたいな、、、






「買い物はいつもどこに行ってるんだ?」






あ、スルーされてよかった。





「あまり行ったことないんですけど、駅前のショッピングモールなら何でもあります。」








といい、私たちは、駅前のショッピングモールに向かった。




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