もう君がいない


その後、里中君達が病院に到着した。


みんな、コーチから光貴の状態を聞いてきたみたいで、、

みんな、すごく悔しそうで、、


逆に光貴が明るく振る舞っていた。


私は、そんな光貴が心配だった。

みんなの輪の外から、ずっと光貴の様子を見守ってた。



みんなが帰った後、光貴が一人で休みたいと言ったから、残っていた私と美雪と里中君も、病室をあとにした。


「また明日来るね。」

私がそう言うと、


「無理しなくていいよ。」

そう言って、力なく笑った光貴。


やっぱり、こんな光貴を放っておけるわけなんかなかった。


「ううん、無理なんてしてないよ?私が、心配で会いたいだけだから。」

「ん。さんきゅ。」

「何か持ってきて欲しいものとかあったら言ってね。じゃあ、おやすみ。」

「ああ、おやすみ。気をつけてな。」


光貴と別れると、私達は3人で並んで帰った。


私は、家に帰る気になれなくて、、

今日は美雪の家に泊まることにした。


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