もう君がいない

「美雪ちゃん、茉菜ちゃん、おはよ〜〜！」


教室に入ると、すぐに里中君の声がした。


里中君の方を見ると、里中君はすごい笑顔で私達に手招きしてて、、



その隣にいた蓮と目が合った。


反射的に、目をそらしてしまう私。



「相変わらずテンション高いな〜拓ちゃんは〜」


そう言って、二人の元に歩き出す美雪の後ろを、私も黙ってついていく。


「おはよ。」

「ん。」


久しぶりに聞いた蓮の声。

たった一文字の短い返事、、


久しぶりに会った蓮は、少し肌が焼けていて、、


あ、たくさん出かけたりして遊んだのかな

って思えて、少し安心した。


それが、会ってなかった間、蓮が元気だったって証拠みたいに思えたから。