相棒の世界
「ハァ、ハァ…!!」
俺はその場から逃げた。
走って逃げた。
「兎だー!!」
「きゃあああああ!!!」
町行く人々は、みんな俺の名前を叫んでは逃げていった。
俺は殺さなかった。
殺す気になんてーーーなれなかった。
「うぅ…!!グスッ…ううう……」
ゼイル……
「ううぅ…グスッ……」
俺はあんたを一生許さない。
「うあああああああ!!!」
あんたをーーー愛していたよ。
ーーー俺はそのまま朝まで走り続けた。
それからゼイルのところへ戻ることはーーー
二度となかった。