相棒の世界
「ちっ…クソッ!」
「どうしやしょうジョンさん…!!」
ガイドンの慌てふためく声に、俺はそちらに顔を向けた。
「どうしようと考えている暇はない!」
俺はニカを背中に背負った。
「はやく湖のところまで行くんだ!」
「はい!!」
ガイドンは俺の手を引くと、途端に歩き始めた。
「ハァ、ハァ…」
背中からはニカの苦しそうな吐息が聞こえてくる。
「ちっ…ニカ…」
ーーー頼むから…
死んだりしないでくれよな…