俺様社長に振り回されるのも悪くない

辞令



次の日……
少しだけ眠い。

私はいつも通り出勤すると
既に名取さんが待っていた。


昨日のは夢だと思いたかったけど
名取さんを見ると……やっぱり現実。


「おはようございます、久里さん」


相変わらずにこやかな笑顔


『おはようございます、お待たせして申し訳ありません』


「荷物はこれだけでしょうか?」

私の荷物を軽々と持つ名取さん
では行きましょうと歩き出す


え?もう?
いつも私が出社してから課長が来る
だから、課長に挨拶も出来なかった


急いで名取さんの後を追った。
< 11 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop