俺様社長に振り回されるのも悪くない

新たな道




「長い間、申し訳ありませんでした」


農会の懇親会から帰ってきた両親に
社長は頭を下げていた


私はよく分からず
ハラハラしながら見ていた


「遥くん、君の選択が正しかったとは言えない、けど君を信じてあげなかった夏希も悪い」


頭を下げたまま、社長はお父さんの話を聞いていた


「遥くんの決意は変わらないのかな?」


社長の決意?


「はい。一生かけて変わりません」


なんだろう……
話が見えなくて不安になる


「……夏希に話してないんだろう?…………畑に行ってくる」


お父さんはそう言って、行ってしまった
< 308 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop