私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】

首にある2つの穴

「ただいま〜っ!」


ドアを開けるのと同時に、大きな声で叫ぶ。


…やっぱり誰からも返事はないや。


当たり前か。


だって、この家には私しかいないから。


私、御堂星月-midou sezukiは夜空学園に通う一年生。


誰もいなくて寂しいリビングのソファに座ると、ゆっくりと沈んだ。


お母さんは夜勤でいつも帰りは遅い。


お父さんは仕事のため、私の高校入学と同時に海外へと行ってしまった。


入学してからもう半年も経つのに、未だに慣れないんだよね〜。


困ったものだ。


まぁ、さっきまで天文部の合宿で家開けてたし。


合宿には先輩や友達もいたから忘れてたけど。


家に帰ると虚しいだけだ。


「はぁ〜っ。やーめたっ!」


考えても暗くなるだけだし、会おうと思ったら会えるしね!


合宿で疲れたし、明日は合宿の片付けという名の朝練があるし!


早くお風呂入ってとっとと寝よ〜。


< 2 / 81 >

この作品をシェア

pagetop