もしも最後の願いが魔法で叶えられたなら
<第二幕>さあ、はじめよう

あれから数年が経った。星桜は「朱雀高校(すざくこうこう)」に入学していた。美しい外見から友達も出来ていた。しかし、やはり心は開けないままだった。
 その日はよく晴れた熱い夏だった。両親のお墓参りにきていた星桜は叔母に会った。叔母はいつも愚痴ばかり言っていて案の定、親戚一同から嫌われていた。しかも、いつもピンクの服に、派手なメイク、おまけに髪の毛は紫色。機嫌を損ねると面倒な人なので星桜は、軽く会釈をした。すると、軽い会釈が気にくわなかったのか、わざとらしく大声で「まぁー!せっかくこの、わ・た・し・が来てあげているのにそれだけ?親も親なら子も子よねー。ほんっとその顔見ているだけで腹が立つ。」その言葉にさすがに星桜も腹を立てた。「あんたに…。」「は?何と言っているか聞き取れないわ。」「あんたなんかに何が分かるって言うんだっ!何も知らずただのうのうと生きてるだけなのに命までをかけたお母さん達の事を悪く言うなっ!」その時、発した言葉と同時に急に雷が落ちた。衝撃に耐えられずに叔母は気を失い、気がつくと星桜は無数の星達が光る空の上にいた。目の前にはいかにもファンタジー世界に出てきそうな格好の猫がいた。「やあ、こんにちは。僕の名前は「ニック」。僕は魔法使いのパートナーを探すために派遣されたんだ。」どうもこうも、非現実的過ぎていて呆然とするだけだった。「まあ、そりゃ信じ難いだろうけど本当だよ。その証拠に君のお母さんは魔女だったんだから!」「何を言っているのかまったく…」「あ、君も魔女なんだよ!まあ、ひよっこだけどね。さっきの雷も魔法さっ!」話を全く聞いてもらえずただ聞くことしか出来なかった。「えーと、君をここに連れてきたのは・・・率直に言うと・・・君!魔女にならないか?」「えっと…え?待って待って待って!意味が分からないんですけど…」「まあ、いいじゃないか。魔女も悪くないぞ!」「いやいや、そういう問題じゃ…」「さあ、始めよう。君に未来はある。君が必要なんだっ!」
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