婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
愛が壊れる時

翌日も、ホテルはブライダルフェアで盛り上がっていた。
ドレスやブーケ 引き出物などの展示コーナーには沢山のカップルが肩を寄り添いながら幸せそうに微笑んでいる。

私はその様子をボーと眺めていた。

「ねえ なつ…。昨日旦那さんなんか言ってた?」

展示会にかり出されていた葵が、私に耳打ちした。

「あ 昨日 葵が圭司に話してくれたんでしょ…? ありがとね。」

「うん なんか 格好いい人がいるなーと思ったら、写真で見たなつの旦那さんだったからびっくりしちゃった。キスのことも心配だろと思ってちゃんと振りだけだって言っておいたんだけどね。それにしても 旦那さんってよっぽどなつの仕事のこと理解してくれてるんだね…。」

「えっ…?」

「いや だってさ。いくら仕事だっていっても自分の奥さんが他の男とバージンロード歩いて、式挙げちゃうなんて聞いたら怒るでしょ?
でも なつの旦那さんほっとしてたから…。」

「そう…。」

「きっと なつの仕事のこと心配してたんだね…。あっ そろそろ 時間だから宴会の方戻るね。」

「うん 分かった。」

私は、無理して笑顔を作った。
圭司は、仕事に理解があって私のことを信じてくれる理想の夫…。
それが、圭司の愛情なのだと疑わなかったけれど、そこに愛があるのか不安になる…。
逆に私への愛がないからこそ、理想の夫でいられるのではないだろうか…。

私は、もう 正常な判断ができなくなっていた
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