365日の恋
さっきよりもニコニコして、お…隼都センパイは言った。
と、光琉が隼都センパイの後ろ襟を掴んで私から引き離した。

「そ、れ、で、隼都さん。何しにきたんすか」

「冷たいなぁ〜光琉は。さぼってる光琉を迎えに来たんだよ」

「あ、俺今日、部活やすみま…
「ダメです!」

気がついてたら叫んでいた。

隼都センパイも光琉も呆然としている。

「ひかるぅ〜」

沈黙を破ったのは、隼都センパイだった。

「愛されてるなぁ、お前」

「だから、そんなんじゃないんですってば」

光琉は、苦笑いで隼都センパイをみる。
そして、私の方に向き直った。

「もう、いいって言ったろ?お前が心配だから一緒に帰るよ」
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