穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「来週の土曜日あけといてね」

と、孝徳に言われたのは日曜日の昼間だった。

「なに?」

日曜日のお昼ご飯を食べた後、コーヒーと本でまったりとした時間を過ごしている時だった。

「俺の実家行くから」

ええっ!?

私は目を丸くして、孝徳を顔を見つめた。

「今度、こうだいさんの実家行く前に俺の実家に連れて行きたいんだ」

こうだいさんの実家・・・社長のご自宅へ行く約束を再来週の土曜日と決まっていた。

「えっ!?」

「社長達と同じ回数じゃ納得出来ないみたいで。恋人になったのなら連れて来いって言われたの」

「それ、私に聞いたりはしてくれないの?」

「いやか?」

「いやいや、そういうことじゃなくて・・・」

「親父とお袋がさ、俺と付き合っている彼女に会いたいらしい。一度会ったけど、あの時はただ一緒に食事しただけだから・・・ダメか?」

「ダメじゃないけど・・・」

なんかご両親に会うってなんか・・・

まだ早かったりしない?

一度お会いしてるんだけど・・・

「その時は姉貴来ないから、4人だけ」

と、孝徳が付け加えた。

わぁ~なんか息子の彼女に会います。って感じ?

どうなるんだろう?

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