穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
素直な気持ち
どのくらいの時間が経ったのか・・・

ずっとこうしていたいような、はずかしいような感じ。

孝徳の同じだったのか手を緩めて、私の頭の上に手を置いた。

「今度、こうだいさんの実家に行くとき、咲希も一緒に行くことになったから」

ええっ!?

私は孝徳を見上げた。

さっきまでとは違ういつもの顔。

思わず笑みが零れる。

「その笑みはOKってことでいいんだよな?」

孝徳が少しニヤリと意地悪な言い方をする。

「違う違う。孝徳の表情がさっきまでとは違うから嬉しくて・・・」

「わかってる」

お見通しらしい。

「なんで私?」

「こうだいさんと姉貴の悪だくみ」

「悪だくみ?」

「そっ」

ソファーに座り直し、その日の両家族の顔合わせでの話をしてくれた。
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