一人称が私から俺に替わる時
第1話

鈍感少女

私、田辺日咲は、友人の東花崗ちゃんと、お買い物中♪

いつもいつも忙しいのに私に付き合ってくれる花崗ちゃんにマフラーをと選んでいるところです‼

「花崗ちゃんこんなのはどうですか?」

「嫌だ!あたしに似合う分けないじゃん‼」

あらら、とっても嫌そうな顔をされてしまいましたね…

ピンクのマフラー似合うと思ったんですけどね…

「あたしちょっとあっち見てくるね〜」

「行ってらっしゃいです」

今のうちにマフラーを選んでしまいましょう!

ピンクは嫌だと言っていましたし〜……

「か〜のじょ♪何してるの〜?」

……はて?何方でしたでしょう…?思い出せません…

「マフラー選んでるの?可愛い〜♪」

「ありがとうございます」

可愛いと誉めてくださったのでお礼は言わないとですね‼

………、ひ、閃いてしまいました!

「あの、こっちとこっちのマフラーどちらがいいと思いますか?」

悩んだら聞いたらいいんですね♪

「ん〜君に似合うマフラー違うお店で見つけたから行かない?」


わざわざ見付けて下さるとは!優しい方でした♪私のじゃないんですが…行ってみてもいいかもしれませんね。

「はい!いきま…「何やってんの?人のダチに」

あら、花崗ちゃん帰って来てしまいました〜
これじゃあ秘密にできませんね…

「日咲、行くよ」

「え?あ…」

急に引っ張らないでほしいです…あの男性にお礼が言えてません…
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