イケメン侯爵様とお試し結婚!?
「あの時、お淑やかにしていれば、なんて考えているでしょう?」

アマルダの心の内を見られたようで、思わずビクッとしてしまいます。

「な、なんで・・・」
「無理ですよ。あの時どんなにお淑やかにしていても、どのみちあなたは私のものになった。だってあなたの本質は変わらないんですから」
「う・・・」
「もう離しませんからね。アマルダはずっと私のものだ」

アマルダの手の甲にキスをしながら、ヴァン様は怪しい笑みを浮かべていました。

"ずっと私のものだ"

その言葉に思わず、アマルダは恥ずかしくなって俯いてしまいます。


今まで言われた事のなかった、愛の言葉。

ヴァン様はいつもアマルダに囁きます。

慣れていないアマルダは、その言葉をどう受け止めればいいのか分からず、その度に顔を赤くして俯いてしまうのでした。
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